ミャンマー軍のクーデターに強く抗議する(2021.2.3 古謝 愛彦会員)
1 ミャンマー国軍は2月1日、昨年11月の総選挙で不正があったと主張し、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相とウィン・ミン大統領を拘束するなどクーデターを実行した。
1日は総選挙後初めての議会が招集される予定だった。2011年の民政移管後、着実に進んでいた民主化の動きに逆行するもので、強く抗議する。
2 国際的な選挙監視団は、総選挙は公正だったと評価しているうえ、軍は不正の証拠を具体的に示していない。
仮に選挙で不正があったとしても、民主主義プロセスで解決すればよい。今回のクーデターは、自らの意に沿わない選挙結果を覆すための実力行使といえ、許されない。
3 スー・チー氏はクーデターを「独裁国家への逆行」と批判し、国民に抵抗を呼びかける声明を発表した。
日本に住むミャンマー人らも1日、東京・渋谷の国連大学前で、数百人規模の抗議集会を開き、スー・チー氏とすべての国会議員の釈放を日本政府から働きかけるように要請した。
民主主義国家に住む我々は、今回の事態に関心を持ち続け、民主主義を守る戦いを続けなければならない。